こんにちは、管理人のけいすけです。
夜のお店の情報は、探そうと思うと意外と見つからないですよね。
特定の店名を名指しで検索すればヒットしますが、それ以前の遊びに行く地域全体の状況などを知りたいというとき、役立つ掲示板サイトがあります。
今回はそんな夜業界の情報に特化した「ホストラブ(ホスラブ)」という掲示板サイトを調べてみました。
ホスラブは夜業界という特殊ジャンルに絞った歴史の長い掲示板で、今やお店の経営を左右するほどの影響力を持っています。
ホスラブの特徴と、行われている書き込み、運営者の謎、トラブルの数々やそれを防ぐ削除方法などを取り上げていきます。
調べていくうちに、人間の欲望や愛憎が渦巻く世界が垣間見えました。恐ろしくも興味深いこの世界をぜひご覧になってみてください。

ホスラブってどんなサイトなのか?
ホストラブ(ホスラブ)は2001年に開設された、掲示板をメインとした夜業界の為の情報交換サイトです。
会員登録不要で書き込めるなど、5chの夜業界版といった雰囲気です。
正式名称の「ホストラブ」を縮めて「ホスラブ」と呼ばれることが多いようです。
当初はホストクラブに特化したサイトとしてスタートしたものの、次第に
- 水商売全般
- 風俗業界全般
- 雑談
など、夜業界というジャンル全般のコミュニケーションサイトに変化・成長していきました。
各地方の繁華街が中心の構成から、2014年度には47都道府県全ての地域の業界板が設立され、現在では1ヶ月のユニーク数が200万人(運営者発表)を超えています。
ホスラブの特徴
まず、日本の地方別にサイトが分かれており、
- ホスト-お店別
- ホスト-個人別
- ホスト総合話題
- キャバクラ/クラブ-お店別
- キャバクラ/クラブ-個人別
- ガールズバー/スナック-お店別
- ガールズバー/スナック-個人別
- お水系総合話題
- 風俗-お店別
- 風俗-個人別
- メンズエステ/回春-お店別
- メンズエステ/回春-個人別
- 風俗総合話題
- その他
このように各ジャンルの店舗の
- 「お店別」
- 「(スタッフ等の)個人別」
という形で、5chでいうところの「板」が分かれています。
板の中ではお店ごと・個人ごとのスレッドが立っていて情報交換が行われています。
また、おまけではありますが、
- ニュース速報
- プロフ作成
- チャット
- ケータイ小説
などのSNS要素も存在しています。
働く側への誘導として求人コーナーもあり、4桁に届くかなりの量の求人情報が確認できます。
なお、求人は女性向けのみで、ホストの募集は行っていないようです。

ホスラブのまとめサイトも存在する
こんにちのホスラブは夜業界ジャンルの圧倒的な情報量を持つ巨大掲示板になっています。
ゆえに、ホスラブの投稿を再編集した「まとめサイト」も多数出現しています。
北海道や千葉など特定の地域に絞ったまとめはその土地の人には使いやすいでしょうし、風俗レビューやエロネタをまとめている所もあります。
また、「稼げる人妻系」などバイトに応募する側に向けての情報収集を行っているまとめもあります。
まとめサイトが出現するというのは、ホスラブがネットの世界・夜業界の世界で確固たる地位を築き上げている証明とも言えるでしょう。
ホスラブの使われ方はどうなってる?投稿者は?

ホスラブの投稿者は、主にお店を利用しているお客さんのようです。
夜業界という性質上、ネットができる前はごくごく狭い地域内の「噂話」レベルであった情報が、日本中・世界中のどこからでも知ることができるようになりました。
運営者発表では
- 女性の比率が65%
- 年代は20~40代が中心
- 25~34歳が43%で最多
とのこと。
お客さんの「生の声」が読める半面、特定のお店やスタッフを貶めたり、ストーカー目的の「工作員」の存在も多く、情報の信ぴょう性は推して知るべしという点も5chに似ています。
投稿者の精神状態がエロモードで書き込まれている点も加味すると、いい加減な情報もだいぶ多いでしょう。
また、そういった特性からたびたびお店側とのトラブルが起きているようです。そういったトラブルについては後ほど取り上げます。
男性客の書き込み
男性客の書き込みはお店の「嬢」に対する意見や感想が大半を占めますが、
- 内装
- 店内BGM
- お酒や料理の情報
なども見られます。
また、地域別という特性から、脱線して地元トークが始まることもあります。
内容の中心は、「〇〇が可愛い」「おっぱいが大きい」などの、いわゆるエロオヤジの井戸端会議のようになっています。
もちろん接客業ですので、お客さんの第一印象で「態度が悪い」と思われてしまうと、悪口を書かれてしまう嬢もいます。

また、特に風俗店のスレッドでは「〇〇はこういうプレイにも応じてくれた」などの情報もあり、客側からすると貴重な情報源です。
半面、お店や嬢にとっては秘密にして欲しい話題であり、こういった書き込み自体が真実ではない嘘や願望であったりする場合もあり、店側にとっては頭の痛い書き込みになっています。
女性客の書き込み
ホスラブの原点が女性向けのホストクラブ情報サイトだったこともあり、現在でもホスト板の書き込みは非常に盛んです。
男性客以上に細かい情報交換が行われており、「〇〇はまだ勤めてる?」といったスタッフの近況が気にされていたり、「〇〇を駅前で見かけた」など店外での行動が見張られていることもあります。
ホストは嬢以上に女性客にとってアイドル的存在のようです。

「〇〇は枕をしてくれた」「あいつ初回から枕だからね」など、いわゆる枕営業(セックスを伴った営業)の情報も囁かれています。
好みのスタッフと枕を交わせるかという興味は、男性客も女性客もあまり変わらないようです。
一方で、これらの情報も信ぴょう性には疑問があり、ホストにとっては名誉棄損になる場合もあります。
さらに、積極的に枕営業をすれば好かれるホストかといえばそうでもなく、枕営業を嫌悪したり悲しんだりしている書き込みもあります。
ホストは単に欲を満たす相手ではなく、客にとって仮想の恋人になっている場合もあり、ホストクラブに通う女性客の心境は複雑なようです。
また、
- 「私は太客だ」
- 「細客のくせに生意気」
- 「太客の定義とは?(ワラ」
など、客同士でホストに落とす売り上げのマウンティングが行われていることも。
ちなみに「太客」とはお金を長期的にたくさん払う「太い客」の意です。女の闘いですね。
お店にとってホスラブの書き込みとは
ホスラブが大量の利用者を抱える巨大掲示板に成長したこともあり、ホスラブでの評判が店の経営やスタッフの収入に多大な影響を与えるようになっています。
ストーカー化した客が店やスタッフに攻撃を始めたり、ライバル店を蹴落とす為にわざと嘘情報を書き込むような「工作員」の存在も確認されています。
実際にホスラブの悪評によって売上を落とした店やスタッフからの削除依頼、更には訴訟問題に発展しているケースもあります。

ネット掲示板というメディアそのもののが抱える問題点に、夜業界というアウトサイドなコミュニティの人間関係も手伝い、なかなかのカオスに陥っています。
ここから先はそういった闘争や、責任者たるホスラブの運営者について掘り下げていきましょう。
ホスラブの運営者は誰?
「ホスラブの運営者を調べてみましたが、分かりませんでした!」
と、まとめサイト風に書いてみましたが、実際にホスラブの運営者に関する情報は公開されていません。
サイト上に会社概要のように表示していませんし、削除依頼のフォームはありますが運営者に直接コンタクトを取る手段も用意されていません。
Yahoo!知恵袋などでは「ホスラブの運営者は北海道にいる」「俺はホスラブの運営者を知っている」などの書き込みがありますが、信ぴょう性は怪しいものです。
ホスラブの広告募集のページには「ネットエージェンシー」という東京の会社の名前がありますが、
「広告を管理しております弊社(株)ネットエージェンシーは 「ホストラブ」を運営する会社ではございません。削除依頼、IPの提出等の権限はございませんので広告に関するお問い合わせ以外は対応いたしかねます。」
と、運営への関与を否定しています。
ホスラブの運営者は東京の会社?弁護士は知っている
「ホスラブ 運営者」で検索を行うと、運営者本人の情報よりも弁護士事務所の記事が大量にヒットします。
書き込まれた誹謗中傷・風評被害に対し、ホスラブの運営者に対する削除請求・投稿者の情報開示請求などが日常的に行われているようです。
こんなにも弁護士事務所の数々が検索上位に来るわけですから、そのアクセス数・動いている金額たるや想像を絶するものです。
ただ、ホスラブそのものが訴えられたという前例は見つからず、あくまで「悪意ある書き込みをした投稿者」を情報開示する手続きが行われ、ホスラブの運営者もそれに対応し続けているという構図が実際のところでしょう。
一部の弁護士事務所では「ホスラブの運営は東京の会社です」と名指しはしないまでも明記しているところもあり、弁護士界隈ではホスラブの運営者は既に特定されていて、日常的なやり取りが行われているようです。
ホスラブは嬢やホストにとっては「病む」らしい
Yahoo!掲示板や個人ブログなどで、お店に勤めている側の嬢やホストの、ホスラブに対する思いを読むことができます。
概ね
- 「ホスラブでボロクソに書かれています」
- 「枕していると嘘を書かれた」
などの誹謗中傷の悩みから、
- 「本名を晒された」
- 「裸にコラージュした画像をばら撒かれた(それを根拠に恋愛絡みの嘘を書かれた)」
といった洒落にならないもの、風俗関連では
- 「応じていないプレイ内容を書かれた」
- 「それを信じてプレイを要求してくる客が多い」
などの営業面への影響も起こっています。
ブログで自分語りをしている嬢やホストたちは一様に「ホスラブ関連で嫌な目に遭ったことしかない」「読むと病みます」といった告白を発信していて、客側では気楽に利用できるホスラブも、店側にとっては様々なトラブルの原因になっていることが読み取れます。
ホスラブの書き込みを削除依頼する手段
ホスラブのトップページから遷移する地方別サイトの下方に、削除依頼のコーナーが設けられています。
削除依頼ガイドラインに沿って削除依頼フォームで該当番号のレスの削除依頼が行えるようになっています。
削除依頼フォームの投稿を受け付けて作業を行っているのはボランティアとのことで、5chの削除人によく似たシステムを採用しているようです。
全体的なサイト構成が5chと似通っていることからも、立ち上げ時に旧2ちゃんねるを参考にしたものと思われます。
しかし、実態は、
- 問題の投稿が広範囲に渡っている(削除依頼ガイドラインに「スレッド全体の削除は受けない旨が明記されている」)
- ボランティアの独断で判断できないものは削除されない
などの(削除依頼者にとっての)不備も多くあることから、お店の経営に影響するような大問題の場合は「弁護士を通す」というルートが必然的に選ばれることになります。
セールストークも多分にあるとは思いますが、「ホスラブは弁護士が請求すれば削除してくれます!」と自信満々に明言している弁護士事務所の記事は多いです。
結論
夜業界の掲示板「ホスラブ」について、書き込まれている投稿、運営者、運営システム、彼らを取り巻く様々なトラブルについて調査しました。
リアルタイムでの管理が行き届かない巨大掲示板というメディアの特性、愛憎渦巻く客と嬢・ホストという関係性、アウトレイジな夜業界の闘争、代行手続きで儲ける弁護士などが入り交じり、なかなか香ばしい事になっていました。
情報を読んで遊びに行くだけの立場なら害はありませんし、何ならホスラブだけを読んで妄想でニヤニヤするという楽しみ方すらあります。
内容の特殊性とピンク色のレイアウトで分かりづらいものの、システムはほぼ5chだと気付くと利用のハードルも下がるのではないでしょうか。
ホスラブを上手く利用して、夜の街を楽しんでみてください。