どうもこんにちは、管理人のけいすけです。
5chには創設当時からの有名人や名スレが語り継がれています。
そして、この令和の世に突如として人々の記憶から呼び覚まされた「伝説の92」という人物(と彼女に関する名問答)があります。
SNSやネットニュースで見かけたものの「伝説の92」についてよく分からないまま話題が流れてしまったという人もいるのではないでしょうか。
今回は5chで語り継がれる「伝説の92」について、あらすじとなぜ現代に蘇ったのかの謎を追求していきます。
知らない人からすれば仲間外れのようで良くなかった
今回しっかり解説してゆこうぞ
伝説の92については、一部のネットニュースでは解説が添えられていましたが、そういったニュースも現在では流れてしまっていると思います。
この記事では伝説の92の顛末をくわしく解説しています。
伝説の92について知りたい方や再確認したい方には、最後まで読んでいただいて損はさせない内容になっています。ぜひお読みください。
5chで語り継がれる「伝説の92」とは?あらすじ
伝説の92については、本人の投稿やそれに対する返信などの全文を掲載(5chから転載)したまとめサイトが複数存在しますので、そちらを見ればすべてを知ることができます。
しかし、やり取りの全文はあまりに膨大な上に、感情のまま書かれたリアルタイムのネット投稿なので読みづらい部分も多々あります。
当記事では、あらすじという形で伝説の92の顛末をご紹介していきます。
URL:https://love5.5ch.net/test/read.cgi/furin/1173318155/
伝説の92の登場
伝説の92が登場したのは2007年3月のこと。
5chの「不倫・浮気」板の人気スレである「【マジレス】誰かすぐ相談に乗ってくれませんか?160」の中でのことでした。
・92 名前:名無しさんといつまでも一緒
相談です
26才既婚女性です。
浮気が理由での離婚の場合慰謝料と生活費は減りますか?
説明不足が散見されるレスだったので返事をする側の住人も困惑し、
・どちらが浮気をしたのか?
・慰謝料は離婚事由(今回の場合は浮気)を作った方が払う
などの説明をするに留まりました。
その後、浮気をしたのは妻である92自身であることが明かされますが、しかしそれでも「慰謝料」「生活費」という言葉を繰り返す、要領を得ない92の発言に次第に住人の語気も強まっていきました。
そして107レス目で伝説のはじまりとなる迷言が飛び出します。
・すみません。女性でも払うんですか?
この辺りで、住人側も「ちょっとおかしい人が来た」と気付き始めます。
URL:https://love5.5ch.net/test/read.cgi/furin/1173318155/
スレ住人の反応
そこからしばらく、住人による軽い叩きに遭う92ですが、助け舟となるレスがつけられます。
・原因関係なく、
離婚=旦那が妻に慰謝料&生活費
と思ってるんですか?
これに対して92が間髪入れず、
・すみません、離婚すれば貰えると思っていました。
と返事をしたことで事実誤認と釣り目的ではないことが確定し、その後はスレ本来の相談モードに突入していきます。
しかし、92は離婚をすれば当面の生活費を夫から貰える(慰謝料という名目で)という考えで凝り固まっていたため、逆に請求される立場であることを自覚して震え上がります。
加えて浮気相手とは「本気」になっていて、離婚後に再婚し、夫からの「慰謝料」で暮らしていく算段を立てていたようです。
(さらには、浮気相手とは結婚前からの関係であったことも判明します)
実際には、夫は妻と浮気相手の双方に慰謝料を請求できる立場にあり、仮に再婚をしても共に慰謝料の支払いを抱えた借金夫婦が爆誕してしまいます。
そういった92の考えを聞くにつれ、住人も呆れ果て、多少の誇張で意地悪をしながらも92に現実を諭していくようになります。
実況で夫からの連絡も逐一知らされますが、断片的な情報だけでも夫の本気度が伺えました。
・話し合いをするので浮気相手を呼び出すように
・携帯のメールと、行為を収めた写真は夫がコピー済み
・夫は92両親と代理人(弁護士)を伴って帰宅する
92が登場した当日のレスはここで終了しますが、改めて登場人物をまとめます。
- 92:26歳、専業主婦
- 92夫:28歳、デザイナー
- 92浮気相手:26歳、92の高校時代の同級生
夫降臨
翌日の午前中に、92が作ったトリップで
・テスト
という投稿がおこなわれます。
誰?本人?と戸惑う住人に対し、付けられた返信は、
・昨日は妻がとんでもない書き込みしていて申し訳ありません。
恥ずかしい限りです。
夫降臨の瞬間でありました。
(ここからは相談スレ・妻浮スレなど複数のスレッドにまたがって投稿が分散するため、実際の5ch過去ログを追おうとすると把握が困難になります)
夫としては92が自宅に残したトリップをそのまま使い、スレ汚しの謝罪をしたかったという意図でしたが、住人の親切心(と覗き趣味)により「可能な範囲でいいから話して、愚痴や相談もしなさい」という流れになりました。
夫は以前から浮気を疑っていたことが告白され、かなり以前から証拠固めをしており、92登場のきっかけだった当日の夫婦トラブルは「演出」に過ぎなかったことが明かされました。
浮気発覚の即日に92両親や代理人を立てていた夫の手際の良さの理由が判明し、スレの住人も納得。
さらに夫は92の「慰謝料」に対する勘違いも認識していたようで、代理人弁護士には「慰謝料とはいかなるものか」という解説資料の用意まで依頼していたとのこと。
実際の話し合いで想定よりも92の理解度が高かったことが、スレを見に来て腑に落ちたという皮肉な結果を生んでいました。
92や浮気相手とはまともな話し合いにはならなかったようですが、92の両親・浮気相手の両親(同席していた?)はまともで助かったと語っています。
この時点で92は実家に戻っており、実家からこのスレを見ているかもしれないとも語りました。
・間男はしきりに「合意の上です」と言っていました。
強○ではないという事を伝えたいようでした。
という新たなネタまで投下。
これには住人たちも各々のモニターに茶を吹き出しましたが、夫は「お互いの気持ちが通じ合っていると言いたかったのでしょうね」と達観しているのが逆にもの悲しさを誘います。
夫の怒りは確かなようで、住人の質問に答える中で「制裁」「代償」といった強めの言葉が目立つようになります。
しかし、
・確かに俺の給料は安いですが、
早く一人前になって妻に男として認めてもらいたかったんです。
という告白に、面白がっていた住人たちも目頭を熱くすることになります。
話題の収束
その後、再びスレに戻ってきた92はなぜか激昂。
・証拠集めの一環で盗聴器が使われていたこと
・夫が今回の話題のことで5chに書き込んでいたこと
・夫が92のトリップを使えたのは盗撮だったのではないかという誤解
で怒り狂っているらしきことがうっすら明らかになっていきましたが、「隠れてないで出てこい」「電話でろ」などスレ内で大暴れするも、誰も92に賛同することはありませんでした。
まず盗聴器については自宅に設置する分には問題にならず、5chに書き込んだのは92が先。
(92が登場するより先に夫が裏で5ch住人に相談しており、すべてを知ってて全員でバカにしていたという謎の被害妄想も付加されている意味不明ぶりでした)
さらに、夫が92のトリップを使えたのは、単に92が自宅パソコンから履歴・キャッシュを消していなかったからで、こちらも92の自己責任です。
そもそも浮気をした92に非があるのに、この期に及んで夫を攻め立てようとする92の態度につくづく呆れ果てる住人たちでしたが、叩きが軽めに見えるのは「泳がしてみよう」という作戦が透けて見えます。
この92の大暴れは夫も知るところとなり、また、裁判に発展した場合にネット上の実況が状況を複雑にすることなどの懸念から、92・夫の双方がスレへの書き込みをやめることを決め、かんたんな挨拶とともに投稿は途切れることになります。
スレ終盤には、92が夫代理人から「何かあったら連絡するように」と連絡先を渡されたため、「自分の弁護をその弁護士に頼もうと思う」という超発想を投下し、またもや住人たちのモニターは吹き出した茶で汚されることとなります。
また、92の実家でおこなわれた話し合いでは、実家マンションを売却して慰謝料に充てることが決められたようで、娘の不始末で終の棲家を失うことになった92の両親にも同情が集まりました。
URL:https://www.youtube.com/hashtag/%E4%BC%9D%E8%AA%AC%E3%81%AE92
伝説の92は何が問題なのか?
おかしいだろ?常識的に考えて!という92の数々の言動ですが、伝説の92に対するネットのコメントには「自分も同じ勘違いをしていた」という意見がちらほら見られます。
伝説の92の問題点と、なぜこのような誤認が発生するのかを分析してみましょう。
「慰謝料」は夫が妻に支払うという事実誤認
伝説の92の問題点は、「慰謝料」とは夫が妻に支払うものだという事実誤認です。
実際には「慰謝料」は、読んで字のごとく「謝らなければならない側」が負うことになる賠償金です。
当然ながらそこに夫と妻・男性と女性の区別はありません。
しかし、実際には伝説の92と似た誤認をしている人は世の中に多くいるようです。
URL:https://www.youtube.com/watch?v=TwfcI9Ja-58
メディアが誤解を助長している
メディアが紹介する離婚事例・賠償事例では、夫が浮気する・暴力を振るうなど男性側が悪役になることがほとんどで、その為に慰謝料=男性持ちというイメージが定着していると考えられます。
これは痴漢被害にも言えることで、実際には男性の被害者もいるのに女性の問題として扱われ過ぎています。
困ったことに、この間違ったイメージを警察官や裁判関係者も持っており、実際の裁定にも影響してしまっていることは、早急に改善されるべき社会問題でしょう。
解決金(手切れ金)との混同
慰謝料は離婚事由(今回の場合は浮気)を作った方が払うのが基本ですが、実際には専業主婦であるなど、女性側に支払い能力がないケースが多々あります。
こういった場合、被害者である夫は賠償金よりも早期決着(さっさと別れて新しい人生をやり直したい)を優先し、妻に当面の生活費を渡して離婚してしまうというという決着がおこなわれます。
この場合に渡すお金は「解決金」であったり、もっと強い言い方をするなら「手切れ金」ともいえる性質のものですが、これが「慰謝料」と混同されることがあります。
先の「慰謝料=男性が払うもの」という思い込みから来ているものと考えられます。
養育費との混同
離婚する夫婦に子供がいる場合、妻に落ち度があるものの、子供は妻が引き取るといったケースがあります。
この場合は子供が妻の巻き添えで貧乏暮らしを強いられてしまうという理不尽な状況になりかねないですが、夫もまた子供の親であるので、子供に対しては金銭面その他のサポートをおこなう責任があります。
別れた妻にやる金はびた一文ないが、子供のためにお金を渡すというケースが出てきて、この場合の子供のためのお金は「養育費」ということになります。
この「養育費」と「慰謝料」が混同され、その原因は先の思い込み(以下略)。
ものすごく厳密な元夫は、養育費の用途まで厳しくチェックし、少しでも元妻の利益になっていたら「着服した」と追求することもあるようです。
そこまで人間関係を崩壊させる離婚とはげに恐ろしいものですね。
令和に蘇った「伝説の92」のなぜ?現在
伝説の92は先述した最後の投稿を境に途切れており、夫婦のその後は不明です。
しかし、令和の世に「伝説の92」が話題になったことがあります。
「伝説の92」の現在をお話していきましょう。
インフルエンサー・木下優樹菜氏の発言が発端
「伝説の92」が話題になった発端は、2022年3月20日のインスタグラムに投稿されたインフルエンサー・木下優樹菜氏の発言です。
・本来私は慰謝料をもらう立場でしたが~
木下氏は芸人の藤本敏史氏と離婚し、子供を引き取って育てているという状況にあります。
しかし、離婚前後の元夫婦の言動・報道を見る限りでは、恐喝事件を起こした・結婚中から不倫疑惑があったなど、木下氏の側に問題行動が多々見られました。
このことから、
- 慰謝料は女性側が無条件に貰えるものと考えている可能性(伝説の92と同じ)
- 慰謝料と養育費を混同している可能性
- 報道されていないだけで藤本氏側に離婚事由があった可能性
などがSNSユーザーの間で話題になり、過去に存在した「伝説の92」が人々の記憶から蘇ることとなりました。
しかし、週刊誌・ワイドショー・ネットニュースで話題になったこの発言については、木下氏・藤本氏の双方から特に追加の発信がみられないことから、話題としては収束しています。
URL:https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/4071662/
類似エピソード「伝説の922」も存在
「伝説の92」の類似エピソードとして、夫を陥れて金銭を手に入れ、浮気相手との再婚を画策する「伝説の922」という人物の一連の過去ログも存在します。
「伝説の92」は全体を通すと浅慮なだけで悪人ではないイメージでしたが、922は詐欺や暴力も当たり前の恐ろしい女で、笑えないレベルの悪質さが新たな伝説となりました。
長い上に胸糞展開、特に学びもないことから「伝説の92」ほどは強くおすすめできません。
また、言動が支離滅裂な割には状況説明がやけに理論整然としているなど不自然な点がままあり、明らかに天然ものだった「伝説の92」に対して「922は男が投稿している自演なのでは?」という疑惑もあります。
まとめ
令和に人々の記憶から蘇った「伝説の92」のあらすじと、その周辺情報を解説しました。
5chにはまだまだこのような伝説的なエピソードが多数眠っており、現在でも新たな伝説は生まれ続けています。
これだから5chはやめられないのです。