まちBBS

まちBBSへの発信者情報開示請求の仕方は?

どうも、管理人のけいすけです。

まちBBSは地域密着型の巨大掲示板サイトで、各地方・都道府県・市町村別のスレッドが賑わっています。

過去の5chから派生した掲示板ではありますが、様々なトラブルを経て厳格なガイドラインを定めた優良サイトとなっています。

5chよりは自由度が下がりますが、その反面、平和的な雰囲気を作り出すことに成功しています。

しかし、リアルタイムで情報が書き込まれる掲示板というメディアの性質上、誹謗中傷や個人情報の晒しなどは完全になくすことはできません。

今回は、まちBBSでそのようなトラブルに巻き込まれた場合の対処法から、最終手段である発信者情報開示請求の手順までを解説していきます。

けいすけ
けいすけ
地域掲示板だと、誹謗中傷や個人情報がリアルの知人に見られてしまう恐れがあるね。
神様
神様
だからこそ迅速な対応が必要である事に加え、リアルの裁判沙汰にもなりやすいじゃろうな。
けいすけ
けいすけ
まちBBSのトラブルは、そのままご近所トラブルになってしまうんだね。
神様
神様
できるだけ穏便に済ませるのに越したことはないが、今回は最悪の場合を想定して調査するのが良いじゃろう。

神様の言うことももっともだと思いました。

トラブルが最悪のこじれ方をした場合を想定し、まちBBSへの発信者情報開示請求の仕方についてまとめていきます。

特にリアルにも直結する地域掲示板でのネットトラブル対応になります。

生活や商売への実害も起こり得ますので、今回のまとめをご活用ください。

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まちBBSとは?情報開示請求とは?

まずは、まちBBSというサイトの特徴を振り返ってみます。

また、情報開示請求とはどのような手続きなのか、なぜ行うのかについても解説していきます。

まちBBSは5chから独立した巨大掲示板

まちBBSの開設者は5chと同じひろゆきで、まちBBSの原型は5ch(当時の2ちゃんねる)の地域板です。

当時の地域板は2ちゃんノリが良くも悪くも強く、犯罪予告が書き込まれて警察沙汰・裁判沙汰になるなどトラブルの多い板でした。

そういった事情から地域板は閉鎖を余儀なくされましたが、掲示板上で地域の話題を書き込むというコンセプトそのものは悪いものではなく、要望が多かったこともあり、5chとは別物の掲示板サイトとして立ち上げられたのがまちBBSです。

地域板の失敗を踏まえたことと、せっかく5chから独立したのだからということもあり、まちBBSは厳格なガイドラインを設ける方針を取りました。

ガイドラインや削除依頼方法は、サイト上部の分かりやすい位置にリンクが配置されていることからも、そういった運営方針が伝わってきます。

5chよりも自由度は数段下がりますが、地域の情報交換の場として平和的な雰囲気の醸成に成功し、今日まで至っています。

しかしながら、膨大な投稿が日々書き込まれる巨大掲示板という性質上、誹謗中傷や個人情報の晒しなどの問題がある投稿の存在をゼロにすることは難しいのも事実です。

まちBBSでは、削除依頼を広く受け付け、各地域カテゴリーごとに有志の管理者が手動で削除を行っていくという体制を取っています。

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まちBBSでトラブルが起こった場合の対処方法

まちBBSでトラブルに巻き込まれた際の対応には、いくつかの段階があります。

最終目標は問題の書き込みを行った犯人を突き止め、訴え、責任を取らせることにあります。

  1. まちBBSへ削除依頼
  2. まちBBSへ発信者情報開示請求(IPアドレス)※実は必要なし
  3. 犯人のプロバイダーへ発信者情報開示請求(氏名・住所など)
  4. 犯人へ訴訟を起こす

まず、まちBBSに問題の投稿を削除してもらうように依頼します。

この時点で問題の書き込みが削除されて実害が消え、あなたの名誉が守られれば、その後の面倒な手続きは必要なくなります。

まちBBSが削除に応じなかったり、削除はされてもなお実害が残り、気持ちが晴れないなどの遺恨が残っている場合は、次なる手に打って出ることになります。

通常のネットトラブルでは、ここでまちBBSに対して、問題のある投稿が送信されたIPアドレスの情報開示請求を行います。

しかし、まちBBSではこのIPアドレスにあたる情報が各投稿の本文横に公開される形式である為、まちBBSへの働きかけを行わずとも犯人のプロバイダー情報までは辿り着くことができます。

IPアドレスが判明したら、少なくとも犯人が利用しているプロバイダーが特定できます。

続いてそのプロバイダーに対して犯人の具体的な個人情報の開示を求めます。

プロバイダーから犯人の個人情報を入手したら、実際にリアルの裁判で犯人を訴えいくことになります。

これらの手続きは後になるほど難しくなってゆき、プロバイダーへ発信者情報開示請求を行う辺りからは、プロの弁護士に入ってもらうことも考えた方が良いでしょう。

当然ながら相応の手間や費用が掛かってくるようになります。

まちBBSへの発信者情報開示請求!トラブル解決まで

まちBBSの投稿情報を伝い、プロバイダーへの発信者情報開示請求を行い、犯人を訴えてネットトラブルを解決するまでの流れを解説していきます。

まちBBSへ削除依頼

正式な訴えを起こす前に、まちBBSへ問題の投稿への削除依頼をしてみましょう。

問題の投稿が削除されればひとまず被害の拡大は防げますし、第三者である管理者の判断で削除されることで犯人への意趣返しにもなります。

まちBBSのトップページからアクセスできる、

  • まちBBS会議室

という板には、各地域カテゴリーごとの削除依頼スレッドが用意されています。

削除依頼スレッドでは管理人に直接コンタクトが取れ、必要に応じて対応の報告なども受けられる体制になっています。

まちBBS会議室内には、各地域カテゴリー別の削除依頼スレッドが用意されていますので、

  • 〇〇板削除依頼スレッド

というリンクをクリックした先にあるスレッドで削除依頼を行います。

管理者による1レス目には、書式やルールが明言されています。要約すると、以下のような書式で削除依頼の投稿を行います。

  • スレッド名
  • スレッドのURL(アドレス)
  • レス番号
  • 削除理由(この後で詳しく解説します)

削除理由については、抵触しているガイドライン及び各板のローカルルールを提示します。

さらに、表記の仕方として、

  • GL〇(〇にはガイドラインの番号)
  • 〇のLR(ローカルルールを短文で説明)

とします。GL=ガイドラインRL=ローカルルールということです。

結果として、URLや削除理由が英数字のみで表記された暗号のような投稿となります。

このルールには本文コピペによる二次被害を防ぐ目的もありますので、必ず守りましょう。

削除理由のうち、ローカルルールは板の雰囲気を十分に把握していないと難しいですが、ガイドラインの方でも主だったネットトラブルは網羅されています。

  • 1.個人情報
  • 2.誹謗中傷
  • 3.連続投稿
  • 4.コピー&ペースト
  • 5.差別発言
  • 6.問題のあるリンク
  • 7.板と趣旨が違うスレッド・発言
  • 8.宣伝・広告

これらのいずれかを「GL〇」として削除理由に記入しましょう。

削除依頼のレスは該当スレッドに公開されます。

自分の正当性を主張する為にも、ルールに沿った冷静な書き込みを行うことで管理者の心証も良くなります。

まちBBSへ発信者情報開示請求…はしなくてもいい

犯人のリアルの身元に辿り着くためには、利用しているプロバイダーを突き止めて個人情報を引き出す手順が必要です。

そのため、まちBBSから問題の投稿のIPアドレスかプロバイダー情報を手に入れる必要があるのですが、これらの情報はまちBBSに問い合わせることなく入手することができます。

まちBBSの全ての投稿には、本文上のヘッダー部分に投稿者のプロバイダー情報が公開されています。

  • レス番
  • 名前
  • 投稿日時
  • ID
  • プロバイダー情報(管理者のみ[MODERATOR]というダミー情報が表示される)

プロバイダー情報は英数字の羅列になっていますが、whoisというネット上に公開されたデータベースを利用することで、該当するプロバイダーを誰でも検索することができます。

また、ここまでに削除などの適切な対応をしなかったまちBBSに対する怒りもあるかもしれませんが、基本的には巨大掲示板の「場」を提供している側には、そこまで大きい責任はないと判断されます。

まちBBSに裁判で勝つのは難しく、手間に見合ったメリットもないため、あくまで問題の投稿をした犯人にターゲットを絞る方が現実的です。

犯人のプロバイダーへ発信者情報開示請求(氏名・住所など)

犯人のIPアドレスを手に入れたら、IPアドレスを基にプロバイダーを割り出し、プロバイダーを運営する企業に対して発信者情報開示請求を行います。

また、併せてログの保存も要求します。

ログの保存については、相手側にも古い情報を時間経過で削除・破棄する権利がある為、タイミング悪く問題の投稿が削除されてしまうとそれ以上の追跡が難しくなるという問題があります。

ここから先の手続きは長期に渡りますので、証拠となるログの保存は必ず求めることになります。

ネットトラブルに長けた弁護士でしたら、そこら辺の対応も問題ないでしょう。

プロバイダーから引き出せる情報は、犯人の本名や住所といった完全な個人情報になりますので、プロバイダーとしても情報の開示にはかなり消極的に渋ることが予想されます。

裁判所を通す手続きとなり、あなたか弁護士が出頭して意見を主張するなどといった手続きを、何ヶ月にも渡って繰り返す作業になります。

また、問題の投稿がネットカフェなどで行われていた場合は、投稿時間と客の利用状況を調べて情報を開示させるという、ネットカフェを相手取った訴えになるでしょう。

犯人へ訴訟を起こす

犯人の個人情報が特定されたら、実際に裁判に訴えることになります。

  • 民事裁判
  • 刑事裁判

民事裁判はあなた自身が訴えを起こすもので、勝訴によって賠償金を得ることはできますが、当面の費用はあなたが用意する必要があります。

個人の名誉が毀損されたといったケースでは民事裁判になるでしょう。

刑事裁判は警察の捜査を通して行われる裁判で、問題の投稿によりストーカー行為や脅迫・嫌がらせを受けたなど、事件性のある実害を受けている場合はこちらも検討しましょう。

有罪判決が出ると、犯人には前科が付くことになります。

同時に両方の裁判を行うこともできますし、警察・検察の判断で刑事裁判に至らなかった場合に民事裁判に移行するというケースもあります。

まちBBSへの発信者情報開示請求する際の注意点

ここまで各所に発信者情報開示請求を行い、犯人を特定して訴えるまでの手順を解説してきましたが、各々の訴えや裁判を成功に収めるには、それなりの作戦を立てる必要があります。

冷静な第三者であり、専門家である弁護士に相談すればお任せできる事ではありますが、訴えを起こすあなた自身も心掛けておいて損にはなりません。

客観的なガイドラインや法律に則って訴える

プロバイダーへの訴えでは、相手方にも客の個人情報を開示するというリスクを犯させることになりますので、それ相応の根拠をもって要求する必要があります。

「傷つきました」といった個人的な感情は一旦心にしまい、犯人の犯罪行為を理論整然と説明していく作業になります。

自信がない場合は、プロの弁護士にお任せした方がいいでしょう。

ログの保存期間に注意する

今回、発信者情報開示請求を行う対象であるプロバイダーには、自社が持つ情報を自由なタイミングで破棄する権利があります。

早ければ数か月で犯人に繋がる情報が消えてしまう可能性がある為、発信者情報開示請求と併せてログの保存を要求します。

具体的には裁判所を通して「仮処分」という形で相手方に命令が下り、プロバイダーは日本で商売をやっていく以上はそれに従わなくてはなりません。

そうして証拠の消滅を防いだうえで手続きを進めていきます。

まちBBSに対しては、情報開示請求や仮処分を求める機会がありません。

まちBBS上にある問題の投稿やプロバイダー情報は、スクリーンショットやプリントアウトなどの手段で自分で保存しておく必要があります。

まとめ

まちBBSへの発信者情報開示請求の仕方についてまとめました。

まちBBSは、こちらが必要な情報をスレッド上で開示している点で、他のサイトよりも手間が一つなくなっています。

しかし、ネットトラブルの本番は、プロバイダーや犯人本人との長い裁判にあります。

それは大変な戦いになりますが、地域での生活を守る為にも参考にしてみてください。