まとめ

まとめサイトでの転載は違法?やってはいけない転載の仕方を詳しく解説!

5chまとめサイトガイドライン

どうもこんにちは、管理人のけいすけです。

5chを愛する当ブログでは、5chの情報をまとめて読みやすくするまとめサイトについてもたびたび取り上げています。

まとめサイトの盛り上がりは5ch本体の盛り上がりにも繋がるので応援したいところですが、まとめのやり方によっては法に触れ、サイト閉鎖や管理人タイーホなどの悲しい事態を引き起こします。

今回は『まとめサイトでの転載は違法?やってはいけない転載の仕方』を詳しく解説していきます。

けいすけ
けいすけ
最近まとめサイトが新聞沙汰になるのを目にするようになってきたなぁ。
神様
神様
それだけまとめサイトがネット上で力を持って来たということじゃろう。元ネタの作者・権利者に被害者意識を持たれたら訴えられてしまう存在でもあるのじゃ。
けいすけ
けいすけ
このまま、まとめサイトは消えて行ってしまうのかな。
神様
神様
まとめ方によっては合法かつ権利者に利益を還元することも可能じゃ。正しいまとめのやり方について調べてみると良いじゃろう。

どうやら正しい転載の仕方を使えば、まとめに転載される元ネタの作者・権利者も、まとめサイト管理人も、両方幸せになれるようです。

今まで行われてきたまとめサイトへの訴訟を分析して、何が良く何が悪いかを調べていきたいと思います。

まとめに転載されて困っている権利者、訴えられたくないまとめサイト管理人、彼らを傍観する住人たち、みんなに読んでいただきたいです。

まとめサイトでの転載は違法?実際の判例・罰則

過去にまとめサイトが訴えられ、実際に罰則が発生した事例を見てみましょう。

イラスト無断転載に30万円の賠償命じる判決

2018年、漫画家・イラストレーターのナカシマ723さんが、自身のイラストを無断転載したとして複数の有名まとめサイトに訴えを起こしました。

このうちの1つ「ガールズVIPまとめ」に対して、東京地方裁判所はサイトを運営するスタークラウン(沖縄県那覇市)に対し、損害賠償金などを含む約30万円の支払いを命じました。

ガールズVIPまとめは東京地裁の判決を受け入れ、ナカシマ723さんには実際に賠償金の振り込みが行われたことが公表されています。

問題になっていたのはナカシマ723さんが2014年にTwitterに投稿したイラスト3点。多数のサイトに無断転載されたものの、ナカシマ723さんは掲載を許諾していなかったとして14サイト運営者に対し使用料を請求。

  • ナカシマ723さんが自力で連絡を取った段階で6サイトはすぐに請求に応じた
  • 残りのサイトへ弁護士を通して内容証明を送付し、4サイトと示談が成立
  • 反応のなかった4サイト(「VIPPER速報」「ガールズVIPまとめ」「腹痛い速報まとねた」「ニュースちゃんねる」)に対して裁判を起こす

14ものサイトと個々にやり取りをしたナカシマ723さんの労力は多大なものであったことは想像に難くありませんが、無断転載に苦しむ多くのクリエイターの為にと採算度外視で行動を起こしたとのことです。

賠償金30万円の根拠はナカシマ723さんのギャランティ等から算出されており、ナカシマ723さんがプロのイラストレーターであることで金額計算が可能だった点や、当時の各まとめサイトの権利関係への脇の甘さなど、複数の要素が重なって成功例となっている訴訟です。

判例(裁判所Web)

(https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/855/087855_hanrei.pdfより)

まとめサイトと戦うプロ写真家が18万円ゲット

プロ写真家の有賀正博氏は無断転載に対して毅然とした態度を取る人物で、無断転載をしたまとめサイトとの攻防を自身のブログで公開しています。

日本大学芸術学部(日芸)の外観など、ブログ内で公開している写真を多数のサイトで無断転載された件では、合計18万円の支払いを受けたとしています。

  • 8サイト(うちまとめサイト5つ)に利用料金を請求
  • まとめサイト4社は3〜4回のメールで支払い完了
  • 他の自社サイト系は約2回のメールで支払い完了

有賀氏はプロであることで、「無断転載に対して後追いで料金を請求している感覚」としていますが、無断転載の発見と請求はそれなりの労力を要することであり、無駄なコストを支払わされているという点では苦々しい存在であることには変わりないでしょう。

有賀氏については、主な怒りの矛先は5ch系まとめサイトではなく、DeNAやLINEなどの大手企業が運営するまとめサイト(キュレーションサイト)に対しての比率が大きいようです。

それぞれの企業名を出し、対応がいかに非常識かを、送付された塩対応の文章をブログに晒すなどして訴えています。

大手企業が運営するまとめサイトは、

  • パクリ
  • ウザい
  • 非常識
  • 精査していない誤った情報を発信している

などの批判を受けて衰退の道を辿っており、最大手のネイバーまとめも2020年に消滅しています。

ネイバーまとめが閉鎖!なぜこのタイミング?こんにちは、管理人のけいすけです。 7月に入ってすぐにネットで騒がれたニュースとして、大手まとめサイト「ネイバーまとめ」の閉鎖発表があ...

趣味系・個人運営系のまとめサイトとは少しズレた話ではありますが、こういった失敗例から学べることもあるでしょう。

やってはいけない転載!何がダメなのか

まとめサイトでの転載で違法と判断される条件を理解すると、やってはいけない転載とOKな転載の境界が見えてきます。

「盗用」と「引用」の違いを理解する

転載を行う時に注意すべきは「盗用」と「引用」の違いです。

「引用」は他者の発信している情報を転載する際にいくつかの条件をクリアしたもので、それ以外は「盗用」とみなされます。

「引用」の要件は著作権法で明確になっています。

  • 既に公表されている著作物であること
  • 「公正な慣行」に合致すること
  • 報道、批評、研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
  • 引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
  • カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
  • 引用を行う「必然性」があること
  • 「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)

これから、個々の要件について詳しく解説していきます。

公の情報・公正な慣行・正当な範囲内・必然性は5chである時点でクリアか

上記のうち4要件(公の情報・公正な慣行・正当な範囲内・必然性)は5chからの転載という時点である程度クリアになっていると思われます。

インターネット掲示板である5chに投稿された段階で、それは「公」にされた情報である為です。

また、5chの投稿については「著作物」と呼べるものか(小説やコラム文のような創作性があるか)の判断が分かれる上に、仮に著作権があるとすれば、権利者は各レスごとに投稿を行った住人にあります。

著作権は権利者の申告がなければ問題化せず、5chの住人が自分の投稿について権利を主張する可能性は考えづらいです。

5ch以外のケースでは、

  • 事実の伝達にすぎない雑報及び時事の報道
  • 憲法・法令
  • 役所の告示、訓令、通達
  • 裁判所の判決、決定、命令、審判
  • 発表や公表から長い年月(70年)が経過したもの

には著作権がなく、転載は問題になりません。この記事の上の方で法律に書かれた「引用の要件」を丸コピーしていますが、こういうのはOKということです。

5chの各投稿も、どちらかというと時事ニュースや素のアイデアに近く、著作物には含まれないという考え方が主流になっています。

文化庁

(https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/gaiyo/chosakubutsu_jiyu.html)

5chまとめは「全文引用」にならざるを得ない

引用は「あまりにも全てを書き写すのはアウト」と言われがちで、実際にそういう判断も多いです。

しかし、俳句や短歌の場合は字数が少なく、作品性や意図を伝えるには「全文」を転載せざるを得ません。同様の事は一投稿140字の制限があるTwitterにも言えます。

5chの転載について、どこまでが「全文」なのかという問題もあります。

先述の1つ1つのレスに各投稿者の権利があるとすれば「全文」になってしまいますが、字数の少ないレスをさらに抜粋しなくてはならないのでは意味合いが変わってしまいます。

また、スレッド内の1000レスうちの10レス程度を抜粋したものが「全文」と言えるのか、という話にもなります。

レイアウトで引用部分を明確にする

引用について重要なのが、引用した部分をカギカッコなどで明確にせよ、ということです。

これがインターネットサイト上での掲載では、囲みのレイアウトで分かりやすくするなどの対応になります。

元データがネット上にある場合には、埋め込み機能でリンク・表示することでこの要件を満たせます。

出典明示

引用のネタ元を明らかにして表示せよ、という要件もあります。

ここを満たせば転載を行ったとしても、読者は出典表示を見てネタ元に辿り着くことができますし、「他人の著作物を自分のもののように見せている」などの批判をかわすことができます。間接的にネタ元に利益を還元することもできます。

この点がかなり重要なのではないかと思われます。

出典表示についても、手動でネタ元の名前を記載する他に、インターネットサイト上では埋め込み機能でリンク・表示することでこの要件を満たせます。

情報処理学会

(https://www.ipsj.or.jp/faq/chosakuken-faq.html)

OKな転載とは?気を配るべき者の正体

5chのレスを転載するだけではさほどの問題になりません。5chまとめサイトの転載で問題化しやすい要素は他に存在します。

気を配るべき者の正体を明らかにしましょう。

5ch外にデータがある埋め込み・画像はアウトの公算が高い

5chに投稿された各レスの文章については、転載はほぼ問題がないものと考えられます。

それでは何がリスクになるのかというと、5chのレスに外部サイトからの埋め込み・リンクが貼られている場合の扱いです。

データが5chの外部にある画像・動画などは、5chの住人以外の「作者」が存在し、彼らの意向によっては訴訟トラブルに発展してしまうのです。

これは、5chの投稿と全く同じ方式で埋め込み・リンクを貼ることで一定のリスクを避けることができます。

画像を「名前をつけて保存」して、自サイトなどにアップロードする行為は盗用行為となり、アウトとなります。

実はその埋め込み・リンクも完全ではなく、埋め込み・リンク先のデータが盗用された上でアップロードされたものだとアウトになります。

Twitter裁判で「違法アップロードされたデータをリツイートで拡散した側も罪に問われる」という判断が出て賛否両論が巻き起こったことがありますが、(最初に盗用した者より責任は小さいものの)拡散した側にも訴訟トラブルに巻き込まれるリスクが残っているのです。

  • 作者がネットに投稿したデータ(一次情報)への埋め込み・リンク → OK
  • 盗用されアップロードされたデータへの埋め込み・リンク → NG
  • 「名前をつけて保存」して自サイトにアップ → 完全NG

概ねこのような判断になります。

訴えを起こすのは5chに文章を投稿した住人よりも、補足として添えられたイラスト・写真・動画の作者というケースが圧倒的に多いです。

先のナカシマ723さんのケースでは、「ガールズVIPまとめ」は「問題ないという前例がある埋め込みだ!」と反論したものの、実際は埋め込みではなく「名前をつけて保存」してガールズVIPまとめのサーバーに画像データがアップされていたことが判明し、完全敗訴となっています。

ガールズVIPまとめ

5chはまとめサイトにあまり良い顔をしない

5chに投稿された各レスの文章については転載はほぼ問題がないとしましたが、当の5ch運営はまとめサイトに対してあまり良い顔をしていません。

著名なまとめサイトについては、5chへの書き込みができないNGワード指定にしています。

浪人トップ画面
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5ch上の投稿を元に出版や商売(有名なケースでは「電車男」)に繋がった例もあることから、他人が5chの投稿を転載して儲ける行為は5ch運営にとっては目の上のたんこぶです。

一方、5ch自身も乱立するまとめサイトに対してガイドラインを設けており、5chの承諾を取って一定のルール内で運営するまとめサイトについては容認の姿勢を取っています。

5chは「情報の羅列」状態になっていてお世辞にも見やすいサイトとは言えず、まとめサイトが間接的に5ch本体を盛り上げている側面もあり、「お目こぼし」をされているというのが現状です。

問題になる可能性は低いが、あまり調子に乗ると目を付けられる可能性がある」という点は心得ておくべきでしょう。

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まとめ

まとめサイトでの転載は違法?やってはいけない転載の仕方を詳しく解説しました。

訴訟トラブルに発展するケースは、5chそのものに投稿されたレスよりも、5ch外のおもしろ情報としてリンクされている文章・画像・動画などの著作物の無断転載です。

ネットを使っているとあらゆる素材がフリーであるように錯覚しがちですが、決してそんな事はなく、判例が増えて手続きが簡略化されていることで「泣き寝入り」をやめる著作者も増えています。

転載には出典明記や、著作者本人が公開しているデータへの直接リンクが必須です。

掲載する素材の全てに敬意と感謝を。これからのまとめサイト管理人にはそれが求められるようです。

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