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5chボランティアの報告人って何をする人?

こんにちは。管理人です。

僕は5ch(5ちゃんねる)が好きで毎日のように閲覧しています。ところで、最近、知人から「5chボランティアの報告人って何をする人なの?」という質問をされました。

毎日のように5chを閲覧しているにもかかわらず、正直、「報告人」というボランティアについて気にしたことがありませんでした。

しかし、友達から質問をされたことがきっかけで、改めて5chボランティアの報告人について調査し、まとめてみようと思います!

神様
神様
ちょっと、そこの君!報告人という5chボランティアについて調査しようとしているじゃろう?
けいすけ
けいすけ
えっ、何でそんなことが分かるの?
神様
神様
神様は何でもお見通しじゃ!
けいすけ
けいすけ
凄い。そうだよ、5chボランティアの報告人について調べるところだよ。
神様
神様
それなら、まずは運営系の板や5ちゃんねるwikiを調べてみてはどうじゃろうか?また、報告人が集まる外部サイトも存在するようじゃ。そこの書き込みを読めば、旧2ch時代から現5chに至るまでの報告人の活動状況の変遷について把握できるじゃろう。
けいすけ
けいすけ
そうだね!まずは、運営系の板や5ちゃんねるwikiを調べてみるよ。神様、ありがとう。

神様との会話から、まずは5chの運営系の板や5ちゃんねるwikiを調査しようと思います。
そこから、旧2ch時代から現在の5chに至るまで報告人が果たしてきた役割について全体像を把握できそうです!

記事の中では、「報告人」という5chボランティアのがどのような役職なのか、旧2ch時代の活動状況から現在の5chにおける実態に至るまで詳しく解説しています。

5分で読めるので、5chの報告人について知りたい人は是非最後まで読んでください。

5chボランティアの報告人とは?

5chでは、サーバーに負荷がかかるような迷惑行為(大量の無意味な投稿の繰り返し、いわゆる「荒らし行為」)があった際に、書き込み規制が行われることがあります。

具体的には、「アクセス規制中です!!」というエラーメッセージが表示されて、書き込みができなくなります。

問題となる書き込みを行った人物が利用しているプロバイダーが固定IP(静的IP)の場合は、ピンポイントで書き込みを行った人物に対してだけ規制を行うことになります。

しかし、可変IP(動的IP)の場合は、ピンポイントで当該人物のみ規制することができないため、書き込みを行った人物が利用しているプロバイダーごと規制を行うケースがあり、他の利用者が巻き添えになる可能性があります。

そういった中で、ボランティアである報告人が担っているのは、規制を行っている旨をプロバイダーに対して報告(通報)する役割です。

報告人の職務は、5ch内部で完結するものではなく、外部のプロバイダーとのやり取りを伴います。
そのため、特に「責任を持って遂行できること」が報告人になる条件とされています。

まずは、そんな報告人の職務内容について詳しくみていきましょう。

報告人の職務内容

報告人の職務内容は、5ちゃんねるにおいてアクセス規制(書き込み規制)が行われている旨をプロバイダー等に対して報告することです。

ちなみに、2020年6月現在、報告人制度は廃止されています。

そのため、報告人制度が機能していた時期の話になりますが、規制が行われるのは、以下のようなケースに対してでした。

  • 犯罪予告・重要削除対象案件など
  • 荒らし行為など(一般利用者からの通報を基に、調査した上で対処)

なお、下記スクリーンショットにおいて示されているように、報告人からプロバイダーに対して連絡した後に、プロバイダーが契約者に対して迷惑行為を繰り返さないように対応(注意や解約など)を行うと、規制が解除されました。

報告人に就任するための条件

報告人は、外部のプロバイダーとやり取りを行うボランティアです。
そのため、以下に示すような条件を満たすことが求められていました。

  • 責任を持って作業ができる
  • プロバイダーのメールアドレスを用意できる(フリーメールは不可)
  • 部外者との連絡を行うため、言葉遣いに留意できる

途中で放り出さずに最後までやり遂げる意志があるかどうかという点が重視されていました。
また、対外的な交渉を担う職務であるため、フリーメールしか利用できない人物は就任できませんでした。

児童・生徒・学生などは自分自身でプロバイダーと契約しておらず、親が契約したネット環境を利用しているケースが大多数であり、自由にプロバイダーのメールアドレスを利用できないため、報告人になることは困難でした。

報告人のキャップ名の一覧

5ちゃんねるwikiによると、現在の5chにおける報告人のキャップ名は以下のようになります。

  • BiteFool ★
  • ReleaseOwl★
  • R.I.P@報告人 ★
  • ネコ型@報告ロボット ★
  • 50@報告人 ★

なお、2020年6月現在、報告人制度は廃止されています。
そのため、キャップを持っていても実際に「報告人」としての活動は行われていません。
ただし、キャップが無効化されているわけではないようであり、ごく稀にキャップを付けて書き込みを行っているケースを目撃できます。

報告人の活動実態を知りたい方は、規制系の板を覗いてみましょう。
例えば、規制情報板では、以下のスレッドにおいて様々な報告人の書き込みを確認できます。

上記スレッドを閲覧すると、少なくともジム・ワトキンスが実質的管理者になった2014年2月以降も、「R.I.P@報告人 ★」というキャップ名の報告人が書き込みを行っていることが分かります。

現在の5chにおける報告人の活動状況

普段、ニュース速報+板やニュース速報(嫌儲)板、なんでも実況(ジュピター)板などを閲覧しているだけの方は、「報告人」などの裏方で活動する運営ボランティアの様子を目にする機会はないでしょう。

報告人は、規制系の板(規制情報板や規制議論板)で活動するボランティアです。
そのため、plus板において時事ニュースに関するスレッドを作成する「記者」のように目立つ存在ではありません。
しかし、裏方ではありますが、5chの運営にとって必要不可欠な存在です。

なお、旧2ch時代は、しばしば大規模な規制が実施されていました。
例えば、「KDDIのdionを利用している誰かが荒らし行為を行った場合、dion全体が書き込み規制される」といった具合です。

そのため、自分自身が荒らしに該当するような書き込みを行っていなくても、巻き添えで規制されるようなケースが多数発生しており、理由を知るために規制系の板を見に行く一般利用者が比較的多数存在しました。

現在の5chでは、あまり大規模な規制が行われなくなったため、荒らし行為を行った当事者でなければ、規制系の板の存在を知らなくても不思議なことはありません。

報告人制度は廃止された

5ch外部の掲示板となりますが、以下のサイトではトップページ上部に「報告人制度は廃止されました」と赤字で記載されています。

「報告人作戦分隊掲示板」
http://2ch-net.club/squad/

この掲示板は、報告人として活動していた人物が多数書き込みを行っています。
報告人の実態について詳しく知りたい方は閲覧することをおすすめします。

なお、以下のスクリーンショットに示すような書き込みからも、報告人制度が廃止されていることが伺えます。


(http://2ch-net.club/test/read.cgi/squad/1425356431/より)

5ちゃんねるwikiには詳しい事情が記載されていませんが、どうやらジム・ワトキンスが実質的な管理人に就任し、サイト名が「5ちゃんねる」に変更されてから、旧2ch時代から引き継がれてきた仕組みが大幅に変更されたようです。

ちなみに、管理人の地位を巡る紛争が発生し、運営ボランティアも5chに残る者と2ch.scに出ていく者に分かれました。

例えば、削除人の「削ジェンヌ」は、西村博之が開設した2ch.scに出ていきました。
長年ボランティアとして運営を支えてきた人材が入れ替わる中、「報告人」という役職を取り巻く状況も変化することになりました。

2020年6月現在の5chでは、報告人のキャップは依然として有効なままになっているものの、報告人制度は廃止されていると考えて良さそうです。

現在は「報告人」というボランティアを介さず、ジム・ワトキンス周辺の5ch運営陣が直接プロバイダーとやり取りを行っているものと推測されます。

報告人がプロバイダーに通報する案件の例

前の節で述べた通り、既に報告人がプロバイダーに通報する仕組みは機能停止しているようですが、今後復活しないとも言い切れません。

参考までに、過去に報告人がプロバイダーに通報していた案件の例を示すと、以下のようになります。

  • 個人情報(電話番号など)の書き込みがされ、「重要削除対象」として削除された案件
  • 犯罪系の投稿(犯罪予告、薬物関係など)として「規制情報板」で開示された案件

規制案件は、「規制情報板」において理由と共に記載される仕組みが構築されていました。

なお、重要規制案件は規制情報レスの規制理由に記号(*/※/★)が付記されていました。
例えば、個人情報を書き込みしたことが原因でプロバイダー規制が行われた場合は、以下のように記載されました。

*個人情報の投稿による2ちゃんねるに対する迷惑行為。

報告人は、上のような規制情報板の書き込みを見て、該当プロバイダーにメールで連絡(通報)を行うという流れになっていました。

プロバイダーへの通報作業の手順

5ちゃんねるwikiによると、報告人は以下のような手順に沿ってプロバイダーへの通報を行っていました。

  • 運用情報板の「【報告担当】 2chが危ない!小さな親切大きく募集」というスレッドを閲覧する
  • 上記スレッドにおいて、通報しようと考えている案件が通報済みになっていないか、他の報告人が作業宣言をしていないかについて確認する(重複通報を防止するため)
  • 確認したら、通報メールの「作成宣言レス」をする(スレッドにおいて宣言を行わないと正式な通報にならない)
  • 「通報メールテンプレート」を参考にして、メールを作成する
  • メール送信後に、作成宣言レスにアンカーを付けて送信が完了した旨の投稿を行う

「通報メールテンプレート」は、以下のページに記載されています。

報告人は、上記手順・テンプレートに従って通報作業を行った後、しばらくプロバイダーからの回答を待つことになります。

なお、プロバイダーから返信メールが届いたら、以下に示すような手順に沿って報告・規制解除申請を行う流れになっていました。

  • 運用情報板の「【報告担当】 2chが危ない!小さな親切大きく募集」というスレッドで報告する
  • プロバイダーの担当者から質問があり、自力で解決できない場合は、どのように対応すべきか指示を仰ぐ
  • 規制を解除しても良いと判断できた場合、「解除申請メール」の作成宣言をした上で、運営陣に解除申請メールを送信する(判断が出るまでに1週間程度かかる)
  • 「解除」または「解除不可」の判断が出たら、プロバイダーにメールで結果報告を行う

より詳細な手順について知りたい方は、以下のページをご覧ください。

まとめ

皆さんは、5chボランティアの報告人がどのような役割を担っていたのか分かりましたか?

報告人は旧2ch時代から続いてきた運営ボランティアでした。
しかし、ジム・ワトキンスが実質的管理者となり、サイト名が5chに変わってから、報告人制度は廃止されました。

ただし、報告人のキャップは無効化されていないようです。
そのため、たまにキャップを付けて書き込みを行っている報告人を見かけます。

また、今後復活する可能性が無いとも言い切れません。
再度、報告人が募集される時に備えて、興味がある方は、時々、運営系の板を覗いてみてはいかがでしょうか。

僕は5chが好きで、様々な板・スレッドを閲覧しています。
「報告人」はあまり目立たない裏方としての存在ですが、5chの運営において重要な役割を果たしていました。
大好きな5chの運営を支えるボランティアの皆さんには、深く感謝しています。